寒い日の食卓はあったかスープが主役
コトコトと煮込むことで汁にうま味成分が溶け出して、おいしさ、栄養価が高まるスープ。寒い日に温かいスープを口にするだけで、身体も心もポカポカに。家族を笑顔にする3品をご紹介します。
塩豚と押し麦のポトフ
- 押し麦を加えるだけで、食物繊維をたっぷりと補えるスープに。塩豚を作っておくと、炒め物や炊き込みご飯などにアレンジできて便利です。

- 材料(作りやすい分量)
- 豚肩ロース肉(かたまり)
- 400g
- 塩
- 大さじ1/2
- 押し麦
- 1パック(50g)
- じゃがいも
- 2個
- にんじん、セロリ
- 各1本
- 玉ねぎ
- 1/2個
- オリーブ油
- 大さじ2
- 水
- 5カップ
- 塩
- 適宜
- バター
- 大さじ1〜2
(あれば)タイム・ローリエ(ドライ)
- 各小さじ1
- 塩・こしょう
- 各適量
- 作り方
- 豚肉は表面の水分をふき取り、ジッパー付きの保存袋に入れて塩をふる。全体をもみ、冷蔵庫でひと晩おく(塩豚)。
- 塩豚は2cm角に切る。じゃがいもは皮をむいて2cm角に切る。にんじん、セロリは1cm角に切る。玉ねぎは粗く刻む。
- 鍋にオリーブ油、野菜を入れて弱火でじっくりと炒める。塩豚を加えてさらに炒める。
- 水を加え、ひと煮立ちしたらアクを除く。
を加え、蓋をして弱火で20分ほど煮る。押し麦をそのまま加えてさらに15分ほど煮て、塩で味を調え、仕上げにバターを加える。
かぼちゃのポタージュ
- 長ねぎは加熱すると辛味成分が飛んで甘味が際立つため、玉ねぎといっしょに弱火でじっくり炒めます。かぼちゃは皮つきだと緑色のスープになるので、皮をまだらに削ります。

- 材料(作りやすい分量)
- かぼちゃ
- 1/4個
- 玉ねぎ
- 1/2個
- にんじん
- 1/2本
- 長ねぎ
- 1本
- バター
- 大さじ2
- オリーブ油
- 大さじ1
- 牛乳
- 11/2カップ
- 塩・こしょう
- 適宜
- (あれば)かぼちゃのチップス
- 適宜
水
- 2カップ
- (あれば)ローリエ
- 1枚
- 塩
- 少々
- 作り方
- かぼちゃはひと口大に切って皮を少し削る。玉ねぎ、にんじんは薄切りにする。長ねぎは小口切りにする。
- 鍋にバター、オリーブ油、玉ねぎ、長ねぎを入れてしんなりとなるまで炒める。かぼちゃ、にんじんを加えて炒め合わせる。
を加え、ひと煮立ちしたらアクを除き、蓋をして弱火で20分ほど煮る。
- 粗熱がとれたらミキサーに入れて撹拌する。再び鍋に戻し、牛乳を加えて塩、こしょうをする。器に盛り、かぼちゃのチップスを飾る。
オニオングラタンスープ
- 玉ねぎを30分くらいかけてじっくりと炒めるのがコツです。玉ねぎの甘味が引き出され、スープの代わりに水を使ってもおいしく仕上がります。

- 材料(2人分)
- 玉ねぎ
- 2個
- バケット(薄切り)
- 4枚
- おろしにんにく
- 1かけ分
- オリーブ油
- 大さじ2
- バター
- 大さじ1
- チキンスープ(または水)
- 3カップ
- 塩・こしょう
- 各適量
- とろけるチーズ
- 1カップ
- パセリ(みじん切り)
- 適宜
- 作り方
- 玉ねぎは半分に切って薄切りにする。バケットににんにくを塗る。
- 鍋にオリーブ油、バター、玉ねぎを入れてきつね色になるまで炒める。
- スープを入れて10分ほど煮て、塩、こしょうをする。
- 耐熱容器に
を入れてバケット、チーズをのせ、200度のオーブンで20分ほどこんがりと焼く。仕上げにパセリをふる。
- レシピ・料理・スタイリング
野口真紀先生
料理研究家。家族の健康を考えた、おいしくて手軽、栄養バランスのよいレシピに定評がある。『きょうのサラダ』シリーズ、近著『オーブン料理 とっておき』(ともに主婦と生活社)など著書多数。
写真/宗田育子